2004年 08月 19日
Casting in Khonphapheng |
メコンがラオスを尽きようとする際(きわ)にアジア最大の滝がある。落差は最大で20メートルほどだからはさほどでもないが、幅は300メートルを超える。写真は乾季の滝の表情だが、増水する雨季は足元の大地まで震えているのではないかというほどの大音量と水飛沫で、ただただ圧倒される。ベトナムの河口からメコンを遡ってきた船は、このコーンパペーンで行く手を遮られる。古来からここがクメールとラオの文化圏の境界になったのは、まさにこの滝の存在故なのである。この国が東南アジアの秘境のまま取り残されたのも、この地勢上の不利があったからだ。パクセから130キロ、この下流はもうカンボジアだ。
by wind_mekong
| 2004-08-19 23:18
| River life