2004年 08月 19日
Catching fish with four-armed dipper |
タイとの国境を流れるメコンは、南部のサバナケットからパクセにかけて若干ラオス寄りに流れを変える。向こうに見える対岸はここではまだラオスだ。1999年のこの当時、ビエンチャンにある友好橋以外にメコンに懸かる橋はなく、2001年に完成したパクセの橋も100キロ以上下流だから、この辺りの住民は対岸との交通には渡し舟を使うしかない。雨季の増水期に渡し舟を舫っておく舟溜りは小魚の宝庫だ。大きな四手網を仕掛けて市民たちが魚を捕っている。10分ほど沈めておいた網を上げると、メダカほどの小魚が湯飲みに1杯分ほど捕れる。それを集めて魚醤を作るのだ。タラートサオ(市場)で売るために漁をする本職も混じっている。じめじめとした陰鬱な半年間が彼らにとっては稼ぎ時である。
by wind_mekong
| 2004-08-19 23:08
| River life