2004年 08月 19日
Boats heading to the festa |
ルアンプラバンと対岸のシェンメーン村を行き来する渡し舟は、普段は乗客があるときだけ運行する。船頭たちは岸の木陰で居眠りしたりおしゃべりに興じたりして、日がな一日のんびりと過ごしている。しかし、年に一度だけ、食事さえままならないほど忙しい一日がある。1週間の正月期間中、一日だけの「砂の塔」の祝いに、ルアンプラバン中の人々が対岸に押しかけるのだ。家族で、あるいはグループで川岸に泥で仏塔を築き、御幣を供えて祈る儀式である。商売でやっている渡し舟ではとても足りないから、一般人が所有する舟もみな動員される。村の道沿いや川岸には軒を連ねて露店や屋台が並び、人々はだれかれ構わず水を掛け合い、酒を飲んで騒ぐ。酔って帰る人々とこれから向かう人々で、メコンの川面はこの日だけ華やかな舞台となる。
by wind_mekong
| 2004-08-19 23:09
| River life